OAD(Open Awareness Dialogue)について

私のセッションは、オープン・アウェアネス・ダイアローグ(以下、OAD)に基づいています。OADとは、溝口あゆかさんが開発された癒しのプログラムで、「心のしくみ」「心の解剖」、そして「心の変化、変容」の3 つの要素から成り立っています。
以下OADリーフレットからの抜粋です。
http://dp33034979.lolipop.jp/OADleaflet.pdf

●オープン・アウェアネス・ダイアローグって?
オープン・アウェアネス・ダイアローグ(OAD)とは、「心のしくみ」、「心の解剖」、そして「心の変化、変容」の3 つの要素からなる癒しのプログラムです。

一見同じような心の悩みでも、その人の抱えている環境や状況、また心の中の模様や状態、性格、性質はそれぞれにユニークなものです。その人なりのユニークな悩みや苦しみを解決していくには、一つ一つ心の中を丁寧に見ていくことが必要です。また真の変化は、他者からの言葉ではなく、本人自らの気づきによって起きるものです。つまり、今までまったく見えていなかった自分の心の状態をクライアントが自ら気づいていくことが大切です。

そのためOAD では、解釈や分析、理論などを一切介せず、普段とはまったく違うアングルからの「問い」を投げかけることによって、クライアント自らが心の深層と対話していくことを促していきます。それはあたかも自分が自分とする最も親密な対話のようでもあり、この対話によって長年の生き辛さを生んでいたもの、または心の症状や悩みの本当の原因を的確に導き出すことができます。

また、さらに深く対話を続けることで、個人の意識の領域から集合無意識へと必ず行きつきます。そのときはじめて私たちは、自分の中にある個を超えた人類の意識、そして自我が共通して抱いている苦しみに光を当てることができるのです。そこは受容、平和、無条件の愛という自己の本質の場でもあり、そこを何度も訪れることで、すべてがいかに許されているかということ、そして自分が深い受容の海の中にいることへの気づきともなります。その受容のエネルギー、言葉を持たず、変化もせず、常にある純粋な意識こそ私たちの本質、自我の究極の逃げ場なのです。

癒しとは、苦しい人のためにあるのではなく、自己の本質を忘れたすべての人類のためのものである。

●具体的になにをやるの?
  ①インテグレイテッド心理学をベースに
       ⇓ 
  ②問いかけによって心の状態を詳しく見ていき、  
       ⇓ 
  ③そこで苦しみを生み出している思いや感情をセラピーで変化、変容させます。


①インテグレイテッド心理学
「インテグレイテッド」とは融合、または統合という意味です。インテグレイテッド心理学とは、「心のしくみ」と「非二元(悟り)の教え」を統合させた心理学です。
非二元とは、もとを辿ればインドのウパニシャッドに遡る、いわゆる「真実」の教えです。しかし、教えといっても誰かの考えや理論では決してなく、もののあり方や人の心などをあたかも自然科学のような鋭い観察力で捉え、その機能やしくみを様々な角度から語っているものです。
そこには、「分離した自己」というものは、そもそも存在せず、「私」と「あなた」、「私」と「世界」という分離した世界観も幻想であると伝えています。それでは、この分離の勘違いによって、外界という世界を生み出し、そしてそれを私たちの心はどのように捉えているのでしょうか? また、分離した自分という思いや感覚からどのような恐れが生み出され、それがどのように私たちの人生や日常に機能しているのでしょうか?
インテグレイテッド心理学とは、このような問いを詳しく、そして深く検証し、実践に役立つものとしてまとめたものです。従って、心理学といっても決して学問ではなく、徹底的に「実践、現場主義」を貫いています。
この意味においては、人の心のありようをありのままに観察したものであり、人の体をありのままに観察する解剖生理学ならぬ、解剖心理学とも言えるでしょう。またこのため、インテグレイテッド心理学をベースにしたカウンセリングやセラピーは、セラピストの考えや解釈が一切入らないことが特徴です。


②心の深層を解剖する(問いかけ)~原因ではなく、状態を見る~
例えば、風邪を引いたとき、その原因も大切ですが、それと同じぐらいに喉が腫れているのか?熱は高いのか?など体の「状態」を詳しく見ることも大切です。
心の苦しさも同じように、今自分が生き辛いのは、子供の時に虐待を受けていたからといったような原因だけでなく、今実際の心の中はどんな状態になっているの?と見ていくことがとても大切です。
問いかけとは、身体の症状で言えば、レントゲンやスキャンにあたります。その人の現在の「心の状態」を普段はまるで考えたこともない角度から、何段階にもわたって問いかけていきます。
それによって、どんな抑圧された思いや感情が蓄積していて、どのようなビリーフや無意識の抵抗があるのか、または同化や乖離、フリーズといったものが起きているのかなどを的確に見極めていきます。(※この段階でフォーカシングなどセラピーを使用することもあります)
このように、現在の心の状態を詳しく深く見ていくことで、過去の出来事に原因を見つけ、分析してくよりも直接的な効果が期待できるようになります。


③心の変化、変容(セラピー)
問いかけによって見つけ出された、苦しみを生み出している心の状態をセラピーを使って、変化を促し、解消していきます。これは、身体の症状に例えれば治療の部分にあたります。
身体の症状でも、せっかく原因をつきとめても、治療器具の性能が悪いと良い結果が得られないかもしれません。同じように、ここでも効果の高いセラピーを使うことが大切です。
OAD では、下記のセラピーを主に使用しています。
●EFT(Emotional Freedom Technique感情解放のテクニック)「エネルギー心理学」に分類され、世界の紛争地や被災地、また医療機関などでも使われている。
●マトリックス・リインプリンティング(Matrix Reimprinting)量子論をベースにしたEFTの発展バージョン。自然で深い変容を起こすのが得意。
しかし、忘れてはいけないことは“原因”とは決して悪者ではなく、私たちの中にある傷ついた部分、抑圧された思いなどです。それらを受け止め、理解していくこと、つまり「ダイアローグ」を持つことが、真の変化を起こす力となります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました